ニセ会計士について(三鷹の公認会計士・税理士のブログ)
2022/12/07
ニセ会計士について
サブタイトル
知人の税理士事務所が「ニセ会計士」を雇いましたが、業務で顧問先に迷惑をかけた挙句、一方的に辞めるといって出社しないという被害に遭いました。
当該ニセ会計士は、公認会計士試験に合格したけれど、終了考査に合格していない「4号準会員」であるにもかかわらず、「公認会計士」と名乗っており、YouTube、Twitter、LINEなんかに「公認会計士」として営業活動していました。
これに気付いた複数の人から日本公認会計士協会(JICPA)の綱紀委員会に「ニセ会計士」として通報されました。
ちなみに、JICPAも、「『にせ公認会計士』にご注意ください」とホームページで一応告知はしています。
https://jicpa.or.jp/news/information/2012/post_1703.html?fbclid=IwAR0j-H5Gm2XoEVFc--okWIO5yjkAASbAu-C61KepFb1V3rPOJicL4Wv3ViA
「ニセ税理士」は、税務書類の作成や税務申告、記帳代行など様々なことでかかわる可能性がありますが、「ニセ会計士」は「ニセ税理士」ほどメジャーではありませんが、これは会計士の独占業務が、上場会社の監査証明等に限定されていることもあるのでしょうね。
それだけに、「公認会計士による簿記講座」とか「公認会計士が薦める○○」みたいなものが「ニセ会計士」の対象になるんでしょうね。
当該人は、JICPAの綱紀委員会で処分されるはずです。どんな結果になるかはわかりませんが、業務停止期間が設定され、終了考査の要件を満たさなくなるなどで終了考査受験の際にも影響は出る可能性はあります。
なお、JICPAホームページの「公認会計士等検索システム」では、「公認会計士・外国公認会計士」「会計士補」「特定社員」以外は検索できませんので、資格保有者かどうかが気になる方は調べるようにしてください。
公認会計士等検索システム ;https://www.jicpa.or.jp/cpa_search/