足立税理士・公認会計士事務所

継続的研修制度について(三鷹の公認会計士・税理士のブログ)

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継続的研修制度について(三鷹の公認会計士・税理士のブログ)

継続的研修制度について(三鷹の公認会計士・税理士のブログ)

2023/02/11

 公認会計士にはその資格を維持するための要件として、年間40単位の専門的な知識の研修を受講しなければなりません。

 この制度のことを継続的専門研修(CPE=Continuing Professional Education)といいます。

 令和4年度までは、50分(+休憩10分で60分かな?)の受講で1単位とされていましたが、令和5年度から60分で1単位、30分で0.5単位と定められ、呼称もCPDに改められます。(CPD=Continuing Professional Development)

 CPEについてはズルをする人が少なからずいて、受講チェックが厳しくなり、受講開始時と終了時にCPEカードを読み取るということになりました。これはe-learningでも同様で、開始時と終了時に認証行為をしなければならなくなり、また、再生も通常速度のみでなければならず、倍速などの早送りは認められなくなりました。

 CPEの必須科目として、

    ・職業倫理(年間2単位)

    ・税務(年間2単位)

    ・監査の品質及び不正リスク(年間6単位)

    ・監査の品質及び不正リスクのうち不正事例研究(年間2単位)

があり、3年間で120単位を取得し、各年間20単位以上取得することが必要です。

 これを遵守しなければ、日本公認会計士協会は、研修の履修指示、氏名等の公示・公表、監査業務の辞退勧告といった措置や、戒告、会員権停止、退会勧告等の自主規制としての懲戒処分のほか、金融庁長官への行政処分請求となることもあるようで、実際、JICPAのホームページには、CPE義務不履行者として複数名が綱紀審査会から退会勧告等の懲戒処分になる可能性のある人として開示されています。(氏名は開示されず人数のみ)

 大手監査法人にいた時は、監査法人内で実施する研修でCPEの要件はほとんど満たしていましたが、独立後は市ヶ谷の公認会計士会館に受講に行く機会も増えました。

 新型コロナの影響で、Teams等によるリモート受講により、事務所や自宅からの受講が増えましたが、リアルタイムでの交流の機会が減ったというのはマイナスでしたが、このところ、リアルでの研修会や懇親会の機会が増え つつあることはいい傾向なのではないでしょうか。

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